田原俊彦「TOSHIHIKO TAHARA DOUBLE ‘T’ TOUR 2023 DANDYLION」WOWOW 感想

田原俊彦

2023年8月に宮崎・日向市文化交流センター 大ホールから始まり11月の福岡・北九州ソレイユホール 大ホールでファイナルを迎えた全16公演の「TOSHIHIKO TAHARA DOUBLE ‘T’ TOUR 2023 DANDYLION」。現役のスーパーアイドル田原俊彦・トシちゃん。進化をし続ける歌とダンス。衰え知らずのその姿はまさに世界一のエンターテイナー。WOWOWでは9月29日のTOKYO DOME CITY HALL公演を放送・配信。私は、このツアー、ファイナルの北九州公演に参加しました。トシちゃんの歌とダンスに魅了された圧巻の楽しいライブでした!このツアーの模様をWOWOWで楽しめて幸せです。とにかく田原俊彦すごい!の一言に尽きます

田原俊彦「TOSHIHIKO TAHARA DOUBLE ‘T’ TOUR 2023 DANDYLION」WOWOW

どれだけの努力をしているのでしょう。「TOSHIHIKO TAHARA DOUBLE ‘T’ TOUR 2023 DANDYLION」。昨年のライブよりもパワーアップしています。

ダンスはもちろんの事ですが、トシちゃんの歌、昨年よりもすごく進化を感じさせます。ボーカルスキルが上がっているのです。トシちゃんって「歌が上手い」というイメージではないかと思います。昔、トシちゃんを物まねする時って「アハハハハハ~田原俊彦です」みたいなのが多かったですよね。今もそんなイメージを持っている人が多いかもしれません。

でも、今のトシちゃんのボーカルは力強くて凛々しく、かつ繊細で甘い歌声でもあって・・・とにかくボーカルにとても魅力がある人なのです。ライブを観れば、トシちゃんのボーカルの素晴らしさが伝わると思います。

昔もけっして歌がダメだと思いません。声の好みや、声量の大きさは問われるかもしれませんが、そもそも音程を外していることはないと思うのです。当時、あれだけ踊って歌える人がいたでしょうか。ハンドマイクで口パクなしで、です。

今のトシちゃんのボーカルは声量があり、強弱のつけ方がとても上手く、甘い声質を活かしながらさまざまなタイプの楽曲を彩ります。昔よりもハードであろうダンスを踊りながらのあのボーカルは素晴らしいものがあります。もちろん昔と同様、口パクなんてありません。しかもイヤモニなしで、です。イヤモニとは演奏を聴くためのイヤフォンのこと。多くのアーティストがイヤモニを使う中、トシちゃんは今でも、ステージ前方に置かれている通称「ころがし」と呼ばれる置き型のモニタースピーカーを使っています。バンドの演奏を背中に受けて、あの圧倒的なライブを繰り広げているのです。

トシちゃんのダンス本当に美しくカッコいい!しなやかでキレがあって、それでいて余裕があって・・・。「60代のわりにすごいね」ではなく、「60代なのにこんなに踊れるの?」というレベル。モンスターとしか言いようがありません。テレビでトシちゃんのパフォーマンスを見る事があるかもしれませんが、ライブのトシちゃんはそれ以上にすごいです!トシちゃんが敬愛するマイケル・ジャクソン亡き後、今、世界一のエンターテイナーだと、私は思うのです。トシちゃんのライブを観ればけっして過言ではないことをわかってもらえると思います。

男性二人、女性二人のダンサーがついて、ステージを彩っていますが、若いダンサーさんもトシちゃんの驚異のダンスパフォーマンスにただただ尊敬の念を抱いています。ずっとずっとレッスンを欠かさずやり続け、ファンのみんなに「最高の田原俊彦を魅せたい」という思いがあるからこそだと思います。妥協を許さず、進化し続ける田原俊彦・トシちゃん、最高にカッコいいです。

「原宿キッス」の「♪一度お願いした~い」のところ、横に屈伸?というか片足伸ばし、片足屈んでからの起き上がりがすごい!ファンも見所をわかっていて「フゥ~ッ!」の声が飛びます。「抱きしめてTONIGHT」や往年のヒット曲は昔のまま上手い、というより今の方がもっと上手い!

新旧取り混ぜたセットリスト

昨年のツアーでは、ファンから今までのアルバムの中で聴きたい曲を募集し、披露しました。今年は、シングル曲のカップリング(トシちゃん曰く「みんなにとってはB面だね(笑)」)から聴きたい曲を募集しました。「哀愁DIARY」「ミスティ・マインド」など、なつかしい人気曲を披露。

とにかく踊る!

トシちゃんのダンスがすごい!カッコいい!ステージを右に左に動きまわり踊りまくるトシちゃん。その体力はどこから?自分の武器、そして魅せかたを心得ているトシちゃん。田原俊彦であり続けるために、今まで培ったものをさらに進化させるその姿には「尊敬」の言葉しかありません。

「シンデレラ」は永年トシちゃんライブに参加しているダンサーNAOTOさんが初めて振付した曲。とにかくこの曲のダンスが超カッコいい!個人的にこの1曲だけを観るためだけにライブに参加してもいい、というぐらい大好きな曲です。

「Bonita」の華麗な舞。ダンスというよりもはや芸術作品といえます。曲が始まる前からの一連の動き。ラストまで息をのむ美しさ。個人的に、ノルこともペンライトを振ることもできず、ただただステージを凝視です。トシちゃんのステージにかける情熱が伝わる圧巻のパフォーマンスです。

聴かせるボーカル

ダンスだけがトシちゃんの魅力ではありません。「雨が叫んでる」「Cordially」「さらば・・夏」など聴かせるバラード。今のトシちゃんのボーカルを聴いてほしい。本当に上手いから。でも、上手い、下手、とはなんだろう?上手い人はアマチュアでもたくさんいる。私にとって上手い、とはその人だけの魅力がある、という事かも。トシちゃんのボーカルはトシちゃんにしかない唯一無二の魅力がある、そう思います。

拡散祭り

1曲だけスマホで撮影してもいいという曲があります。その1曲はライブが始まってからでないと、わからず、各会場によって違います。撮影してその映像や写真をSNSに上げてね、という事です。WOWOWで放送された東京公演では「抱きしめてTONIGHT」でした。拡散祭りの曲が中盤や終盤だとトシちゃんが、「スマホある?」と言って撮影OKであることを言ってくれるようです。そして「きれいに撮ってね」と。

星屑猫
星屑猫

北九州公演では、開演前のアナウンスで2曲目の「ダンディライオン」が拡散祭りであることが告げられました。女性の声で「田原俊彦さんからのメッセージです。『きれいに撮ってね』」。会場でクスクスと笑いが起こりました(笑)

自動制御されたペンライト

トシちゃんのライブでは定番のグッズ、ペンライト。トシちゃんのイメージカラーは赤で、真っ赤に染まった客席も素敵。今回のツアーのペンライトは自動制御されていて、曲によって勝手に色が変わります。自分で変える必要がなく、ペンライトもライブの演出の一部なのです。もちろん変わらない赤のペンライトを持っているファンもいます。今までの人生でペンライトを持ったことない、という人も、トシちゃんライブではぜひペンライトを持って応援してほしいです。

客席に降りちゃう

「風の上ならSO HAPPY」では、なんと客席に降り走り回って歌うトシちゃん。こんなパフォーマンスもファンの近くに行きたい、楽しませたいという思いからでしょう。コンサートチケットを買って座席が後ろの方だとちょっぴりガッカリしますよね。でも!トシちゃんのライブは、どの席でも楽しめます。トシちゃんは会場にいるすべての人のために全力でパフォーマンスしていて、その想いが伝わるのです。

星屑猫
星屑猫

北九州公演では、どの曲か忘れたのですが、ステージの両サイドから左右に伸びる花道に来て後方、2階のファンを楽しませてくれました。ステージの端にスピーカーがあるので花道に行くのは狭くて厳しいのに、です。会場みんなを楽しませようとするトシちゃん。そりゃ盛り上がりますよ!

華麗にポールから降りてくる

今回のセットは2階建て。2階へは階段もあるけれど、ポールがありそれをトシちゃんが華麗にくるくると回って降りてくるのです。ジャケットの裾を翻し降りてくるカッコよさと言ったら!トシちゃんのYouTubeチャンネル田原トシちゃんねる!でもポールを念入りに確認していましたね。

北九州公演では、WOWOWの東京公演よりもさらにカッコよく舞い降りてきました。ツアーファイナルという事でこなれてきたのかな?1曲目「ようこそロマンスへ」の後に降りてきて「ダンディライオン」の流れ。鳥肌が立ちさらにボルテージが上がりました。

「TOSHIHIKO TAHARA DOUBLE ‘T’ TOUR 2023の DANDYLION」オンエアリスト

  1. ようこそロマンスへ
  2. ダンディライオン
  3. ごめんよ涙
  4. ミスティー・マインド
  5. 愛の神話
  6. 永遠の花を咲かせようか
  7. 哀愁DIARY
  8. シンデレラ
  9. 風の上なら SO HAPPY
  10. 哀愁でいと~君に薔薇薔薇…という感じ~チャールストンにはまだ早い~原宿キッス
  11. さらば・・夏
  12. ジャングルJungle
  13. 雨が叫んでる
  14. ひとりぼっちにしないから
  15. Bonita
  16. HA-HA-HAPPY
  17. 顔に書いた恋愛小説(ロマンス)
  18. Dynamite Survival
  19. 抱きしめてTONIGHT
  20. Cordially
  21. ロマンティストでいいじゃない
  22. Summer Bride(夏の花嫁)

今回の「TOSHIHIKO TAHARA DOUBLE ‘T’ TOUR 2023 DANDYLION」は、トシちゃん曰くWOWOWのカメラが10台以上入っているという事で、いろんな場所からステージを映していて、さまざまな角度からライブを楽しめます。WOWOWの放送を観たら、生のトシちゃんに逢いたくなるはず。トシちゃんは45周年、50周年を目指しています。「ここからは未知の世界になるけど、来年はイケそうです(笑)」との事。来年もツアーはあります。北九州公演では、「来年の九州公演決まってるけど、まだ教えない」と言ってました。今からトシちゃんに逢えるのが楽しみです。

「TOSHIHIKO TAHARA DOUBLE ‘T’ TOUR 2023 DANDYLION」は、今のところBlu-ray、DVD化の予定がないとの事。ぜひ、WOWOWの放送でお楽しみください。WOWOWは再放送があるので見逃した方もまたチャンスがあるはずです。

WOWOW 田原俊彦「TOSHIHIKO TAHARA DOUBLE ‘T’ TOUR 2023 DANDYLION」

タイトルとURLをコピーしました